「VERSANTについて知りたい」
「VERSANTの日本人平均スコアを知りたい」
「VERSANTのスコア目安を知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
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この記事を読むと、VERSANTでの日本人平均スコアとスコアの目安について分かり、目標を立てやすくなります。
- VERSANTの基本情報
- VERSANTでの日本人平均スコア
- VERSANTスコアの目安
- VERSANTのスコアアップ方法
VERSANTとは?
VERSANTとは、スピーキング力とリスニング力を採点し、ビジネスシーンでの英語のコミュニケーション能力を測るテストです。
イギリスにある世界最大規模の教育サービス会社Pearson社が開発し、日本では日本経済新聞社が運営しています。
VERSANTは国内外のグローバル企業や、米国国防省、オランダ政府移民局などの政府機関で採用されており、国際的に信頼性と認知度の高いテストです。
VERSANTの基本情報
VERSANTは英語をリアルタイムで聞いて理解し、的確に答える能力を測るテストです。
高度な言語認識・自動採点システムで英語でのコミュニケーション能力を客観的かつ公平に測定するので、本当に話せる英語力の証明として注目を集めています。
ここではVERSANTの基本情報をお伝えします。
- 24時間365日、スマートフォンやパソコンから受験可能
- AI技術による言語認識システムと自動採点システムを採用
- テスト時間が短く、すぐに試験結果が分かる
- 詳細なスコアレポートで弱点を詳細に把握できる
- 3種類のテストがあるリスト
英語を学習するうえで、ご自身の強みや弱点を認識するのは大切なことです。
VERSANを定期的に受験して弱点を把握すると、効率的に英語力を向上できるでしょう。
VERSANTのテスト内容
VERSANTでは、英語で聞かれたことを瞬時に理解し、英語で的確に返答する力を測定します。
ネイティブスピーカーが自然なスピードで話す英語を聞き取り、瞬時に反応して回答する形式のテストです。
質問に答えるだけでなく、音読や復唱、文を再構成したり、ストーリーリテリングなどを通して、総合的な英語の実力を測定します。
リスニング力とスピーキング力を測定するだけでなく、語彙力や文章構成力も採点対象になるので、基礎力と実践力の両方の実力を知ることが可能です。
VERSANTを受験するメリット
VERSANTを受験すると、ビジネスシーンでの英語のコミュニケーション能力を客観的にアピールできます。
なぜなら、VERSANTはグローバル展開をしている企業や、様々な国の政府機関で採用されている試験だからです。
ビジネスシーンでの活躍には欠かせない英語のコミュニケーション能力を的確に測るテストなので、キャリアアップやグローバル企業で活躍したい方におすすめです。
VERSANTの日本人平均スコアは38点
日本人のVERSANT平均スコアは38点です。
VERSANTを受験した方は、英語を意欲的に学び、英語に対する意識の高い方が多いと考えられます。
従って、日本人平均スコアといっても意識の高い人たちの平均スコアなので、日本人全体の平均スコアとして考えると、高めの平均スコアではないでしょうか。
日本人全体の平均スコアとして考えると高めのスコアですが、38点は日常会話での初級レベルなので、英語のコミュニケーション能力が高いとはいえません。
VERSANTスコア38点でできること
VERSANTスコア38点は日常会話での初級レベルで、ゆっくりと話してもらえれば理解できます。
家族や仕事などの基本的なことを話すことができ、途中で途切れたり、言い直しが多々あるけれど、非常に短い文であれば自分の考えを伝えられるレベルです。
外国語特有の訛りがあるけれど、理解できないレベルではないので、簡単なコミュニケーションはできます。
残念ながら、ビジネスシーンで活用できるレベルではありません。
VERSANTの採点項目
VERSANTの採点項目は、語彙、文章構文、発音、流暢さの4つです。
語彙の項目では、英文の中の単語の意味を理解して的確に活用できる能力を測ります。
単語の意味を正確に理解するだけでなく、使い方の習熟度でスコアが決まります。
文章構文の項目では、話すときに語句や節を正確に理解、把握して使用できているかを測定します。
正確な文章構成をするために必要な単語やフレーズ、節を選ぶ能力によってスコアが決まります。
発音の項目では、ネイティブスピーカーのように母音と子音を正しく発音し、音の強弱を正確に置くことができる能力を測ります。
VERSANTのスコア目安
VERSANTスコアの目安とTOEICスコアとの換算表です。
TOEIC Listening Test | TOEIC Reading Test | VERSANT Speaking Test | レベル | 解説 |
---|---|---|---|---|
ー | ー | 79-80 | ネイティブ レベル | ネイティブのような会話速度でも苦労なく相手の話を理解し、話すことができる。 |
490〜 | 455〜 | 69-78 | ネイティブ レベル | ほとんど苦労なく流暢に自分の考えを表現できる。幅広いトピックスについて高い正確さでコミュニケーションでき、小さな間違いをおこすこともほとんどない。 |
400〜 | 385〜 | 63-68 | 英語で困らない最上級者 | ネイティブに匹敵する高い英語コミュニケーション力を持つ。 |
400〜 | 385〜 | 58-62 | ネイティブとも議論できる上級者 | 英語でリーダーシップを発揮してビジネスをするために必要なレベル。 |
275〜 | 275〜 | 53-57 | 英語でビジネスができる中上級者 | 英語を使いビジネスをするためには最低限達成したいレベル。日々、英語スピーキングの訓練をしなければ、維持することは難しい。 |
275〜 | 275〜 | 47-52 | 基礎英語力を身に着けた中級者 | 海外赴任などで必要とされる基礎的スピーキング力がある。日本人平均より10点程度高いが、英語でビジネスをするにはスキルアップが必要。 |
110〜 | 115〜 | 41-46 | ビジネスで英語を使うにはあと一歩の初中級者 | ビジネスで簡単な意思疎通はできるぐらいで、かなりのスキルアップが必要。 |
110〜 | 115〜 | 36-40 | 日常会話でも初級レベル | 日本人平均レベル。はっきりと、ゆっくり話されていれば、ある程度の理解ができる。 |
60〜 | 60〜 | 26-35 | 英語で意思疎通は難しい | 非常にゆっくりとした速さで明瞭に発音されれば、理解できる。暗記した文を短く途切れ途切れに使える。 |
ー | ー | 20-25 | 英語で意思疎通はほぼできない | ゆっくり直接話されれば、多少単語を理解できる。 |
47点:海外赴任レベル
海外赴任に必要な英語レベルは、VERSANT47点といわれています。
基礎英語力を身に着けた中級者のレベルで、日本人の平均スコアより10点高く、日常生活や仕事上で必要なことを簡単な英文で伝えることができます。
実際にビジネスの場で英語で交渉したり、プレゼンテーションをするには、もう一歩といったところなのでさらなるスキルアップが必要です。
53点:英語でビジネスができるレベル
VERSANT53点は英語でビジネスができる中上級者で、英語を使いビジネスをするには最低限達成したいレベルです。
グローバル展開に力を入れている日系企業では、海外で活躍できる人材として高く評価されるでしょう。
ただし、英語のスピーキングを継続して練習しなければ、スピーキング力を維持向上するのは難しいとされています。
57点:ネイティブと議論できるレベル
VERSANT57点は、英語でリーダーシップを発揮してビジネスをするために必要なレベルです。
ネイティブと議論ができるのはもちろんのこと、英語のみで仕事をする場合には必ずVERSANT57点レベルのコミュニケーション能力が必要になります。
日系企業でこのレベルの英語力を持っている人材は、ほとんどいない状況です。
VERSANT57点レベルの英語のコミュニケーション能力を持つ人材であれば、日本企業では貴重な英語人材として重宝され、海外の企業でも活躍できるでしょう。
【目標スコア別】VERSANTのスコアアップ方法
VERSANTの勉強を始める前に、まず最初にサンプルテストの受験をおすすめします。
なぜなら、サンプルテストを受けることで、ご自身の弱点が分かり、今後の学習計画と目標を立てやすくなるからです。
まずは、サンプルテストでご自身の実力を把握することから始めましょう。
それでは、目標スコア別の勉強方法を紹介します。
38点
VERSANTで38点を目標にしているのなら、まずは基本的なリスニング力を上げましょう。
なぜなら、このレベルを目指す方は恐らく基本的な英語の知識はあるけれど、実際の英会話をするスキルがまだないと考えられるからです。
実際の会話でも、質問内容を聞き取ることができなければ、応答することができません。
リスニング力を上げるには、シャドーイングがおすすめです。
シャドーイングとは、英語の動画や音声を聞きながら真似して発音する練習方法です。
シャドーイングのポイントは、字幕は見ないこと、英文を全て聞いてから真似するのではなく、影のように2,3語遅れて聞こえてくる英文の後ろを追いかけるように話すこと。
聞こえてくる英語を同じスピードで、影のように追いかけてリピートすることで、リスニング力だけでなく、ネイティブスピーカーのイントネーションや発音が身に付きます。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、シャドーイングは「聞く」と「話す」の練習を同時にできる効率的な学習方法です。
47点
47点を目指す方は、すでに日本人の平均スコア以上の英語力を持っていますが、英語でのコミュニケーション能力にはまだ伸びしろがある状態です。
このレベルの方がスコアアップを目指すには、実践的なスピーキング力を上げる必要があるでしょう。
スピーキング力を上げるには、オンライン英会話でネイティブスピーカーと会話をすることをおすすめします。
なぜなら、実際にネイティブスピーカーと会話をするには、英語を聞いて、英語で考えて、英語で話すという作業を瞬時に行う必要があるからです。
会話を続けるうちに、だんだんと英語が口から出てくるようになります。
オンライン英会話以外の方法でスピーキング力を上げるには、英語で独り言を言ってみましょう。
自分の気持ちや、考えていること、目に入ってきたものなどを実況中のように独り言することで、考えていることを英語で表現することに慣れてきます。
53点
53点を目標としている方は、基本的な英語のコミュニケーション能力を身に着けていると考えられます。
ビジネスシーンで英語を使った意思疎通もある程度できるので、社内では海外で活躍できる人材として評価されているのではないでしょうか。
レベルアップを狙う場合は、日常的な英会話や仕事上での意思疎通だけでなく、論理的にご自身の考えを伝えるトレーニングや、英語での表現を増やすとよいでしょう。
英語で考えて、英語で論理的に発言する能力を鍛えるためには、海外のニュースを英語で聞いて、論理的な話し方を真似したり、経済的な語彙を増やすことがおすすめです。
57点
57点を目指している方は、すでに高い英語のコミュニケーションスキルを持ち、問題なく英語で仕事ができていると考えられます。
さらにレベルアップするには、ネイティブと同等の英語コミュニケーション能力が必要です。
英語で論理的に考え、発言するのはもちろんのこと、より幅広いテーマについて議論できるようにしましょう。
英語のニュースや政治番組、討論番組などをみて、多様な場面でのネイティブの話し方や語彙の使い方を学ぶことが必要です。
日常会話から、ビジネスシーンまで、それぞれの場面に合った語彙やフレーズ、言い回しを使えることが大切です。
まとめ
VERSANTとは、スピーキング力とリスニング力を採点し、ビジネスシーンでの英語のコミュニケーション能力を測るテストです。
この記事では、VERSANTの日本人の平均スコアとスコアの目安について解説しました。
- 日本人の平均スコアは38点
- 47点は海外赴任レベル
- 53点は英語でビジネスができるレベル
- 57点はネイティブと議論できるレベル
合わせて、目標レベル別の勉強方法を紹介しました。
グローバル化が進む中で、実践的な英語の能力はますます必要になるでしょう。
本当の英語力を身に着けるためにも、まずはVERSANTを受験してご自身の実力を把握してみてはいかがでしょうか。
VERSANTでスコアアップを狙う際には、この記事でご紹介した勉強方法を参考にしてください。
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