「VERSANTってなに?」
「名前は知ってるけど詳しくは知らない」
「自分のスピーキング能力を気軽に試したい!」
こんなお悩みありませんか?
VERSANTはTOEICや英検に比べると知名度は低く、受験人口もそこまで多くありません。
今回はVERSANTの試験概要を、VERSANTで75点を取得している私が徹底解説します。
この記事を見れば、今話題のVERSANTが一目で分かりますよ。
VERSANTとは?
ビジネス英語に特化した試験
VERSANTとは、イギリスのロンドンにある世界最大の教育会社Pearson(ピアゾン)によって開発された実践的な英語力を測るテストです。
日本では楽天やJTなどの大手グローバル企業が採用しており、世界で英語を使って活躍したい人向けの試験だと言っていいでしょう。
またアメリカの国防総省やオランダ移民局など多くの政府機関でも採用されているので、スコアの信頼度は非常に高いです。
日本での受験人口は2021年時点で約40万人と英検やTOEICに比べてまだまだ少ないですが、海外では延べ150万人が受験しているグローバルな試験です。
英語で聞いて英語で答える力が必要
試験内容は「音読・復唱・質問・文の構築・話の要約・自由回答」の6つから出題され、加えてメモを取ることは禁止で、実践的な内容が出題されます。
Versantの試験はすべて英語で行われます。
そのため、瞬時に相手の言った内容を理解し適切に回答する能力が必要なのです。
相手の話を瞬時に脳内で変換して、適切な英語で答えなければなりません。
「英語を英語で理解する」が必須な試験
「聞く→理解する→話す」プロセスで、英語でのコミュニケーション能力を測ります。
さらに本番の試験は実際の会話を想定した状況で行われます。
TOEICのようにクリアな音声で流れてくるとは限らないので、普段から生の英語に触れておく必要があるのです。
ネイティブとの会話でも、静かな所で1対1で話すことはまずありませんよね。
学校での授業でない限り、カジュアルな日常会話や雑音が多い所での会話が多いでしょう。
さらにネイティブの出身地によってアクセントや訛りも変化するので、イギリスやアメリカ以外の英語にも慣れておいても損はありません。
VERSANTの受験費用
VERSANTの試験は、スピーキング・ライティング・プレイスメントの3種類です。
どれを受験するかで費用も変わってきます。
受験料に関する詳細は下の記事で確認する事が出来ます。
4つのセクションで英語力を判定
VERSANTで測れる英会話のセクションは発音・流暢さ・語彙・文章構文の4つです。
AIの自動採点システムを使用した採点で、試験終了からたった数分で結果が届きます。
①発音
文脈においてネイティブスピーカー同様に子音と母音を発音し、強勢を置ける能力を測ります。日常単語の音韻構造の知識が試されます。
②流暢さ
文章の組み立て、読み、反復リズム、区切りやタイミング など発音の応用力を測ります。
③語彙
構文中の日常的かつ一般的な単語の理解力を測ります。単語の形式や意味の理解、発言用法の習熟度が試されます。
④文章構文
発言を把握し逐語的に発話する能力を測ります。構文力や単語・句・節の適切な理解力を測ります。英文法力も必要なセクションです。
他試験とのスコア換算
VERSANTは20〜80までのスコアで実力が測れる仕組みです。
スコア換算にはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のガイドラインが採用されています。
VERSANT、TOEIC、英検のスコア換算表をご覧ください。
CEFR | VERSANT | TOEIC | 英検 |
C2 | 79~80 | N/A | N/A |
C1 | 69~78 | 945~990 | 1級+ |
B2 | 58~68 | 785~940 | 準1級~1級 |
B1 | 47~57 | 550~780 | 2級~準1級 |
A2 | 36~46 | 225~545 | 準2級~2級 |
A1 | 26~35 | 120~220 | N/A |
<A1 | 20~25 | N/A | N/A |
CEFRでは7段階まで細分化されており、10点刻みでレベルが変わる仕組みです。
誤解しないでいただきたいのは、これらのスコアはあくまで目安でしかありません。
TOEICはリスニングとリーディングが主な要素なので、たとえTOEICがハイスコアでもVERSANTでは50点ほどしか取れないことも大いにあり得ます。
ビジネスで英語を使用するなら、B1クラス(47点)のスコア取得が目安です。
VERSANTの試験内容
VERSANTの試験内容は「音読・復唱・質問・文の構築・話の要約・自由回答」の6つのPARTから出題され、全63問です。またメモを取ることは禁止です。より実践的な内容が出題されます。
①音読
パートAの音読は8問出題され、試されるのは流暢さと発音の正確さです。
強勢(ストレス)や抑揚(イントネーション)を意識して発音を繰り返すと、良い対策になるでしょう。
また、ネイティブスピーカーのように速く喋るのも加点の対象になります。
②復唱
パートBの復唱とは聞いた英文をそのまま繰り返して発音することで、Versantでは最も低難度な箇所です。
24問出題されるので、点数を稼ぎたいところですね。
対策としてはシャドーイングが有効ですが、似た音が聴こえてくるケースもありますので同音異義語には注意が必要です。
③質問回答
パートCの質問回答は受験者が最も苦手意識を持つ箇所で24問出題されます。
聞こえてくる瞬発的に英文を理解しなければならず、加えて語彙力も必要になります。
高得点を狙うのであれば、日常単語からビジネス単語まで幅広く勉強するのがポイントです。
④文の構築
パートDの文の構築はVersantで最も高難度な箇所の1つで、10問出題されます。
不規則に聞こえてくる英単語を並び替えて、正しい文章にする作業です。
ここでは英文法力が問われるので、基礎固め(中学英文法を完璧に)しておく必要があります。
⑤話の要約
パートEは話の要約です。3問出題されます。
聞いたストーリーをそのまま読み上げるのではなく話のキーワードを押さえてストーリーを要約して説明することが重要です。
ここではメモが許可されているので、キーワードをいくつか紙に書き出しましょう。
英会話ラジオや講演会の音源を聴いて、普段から話をまとめる習慣を付けると良いでしょう。
⑥自由回答
最後はパートFの自由回答です。
日常会話や身近な問題に対して40秒間自由に回答します。2問出題されます。
与えられた議題に対して自身の意見や体験談をプラスすると、より高得点が狙えます。
まとめ
今回はVERSANTの基本情報を紹介しました。
- VERSANTの試験概要
- 他試験とのスコア換算
- VERSANTの試験内容
これからVERSANTを受験してみようと思っていた方、海外転職を目指している方、グローバルに活躍したい方はVERSANTを受験してみてはいかがでしょうか?
受験すれば今の英会話レベルが細かく分かるので、この機会を逃さずに是非チャレンジしてみてくださいね!
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