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「スコアの見方を知りたい」
「VERSANTを受験することで何が図れるのか知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
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VERSANT(ヴァーサント)とは
VERSANTの特徴
VERSANTは、イギリスの世界最大級の教育会社Pearson(ピアゾン)によって開発された実践的な英語力を図るテストです。
日本のみならずHiltonやJTなどの大手グローバル企業が採用しており、さらにアメリカの国防総省やオランダ移民局などの政府機関も公認している非常に信頼度の高い試験です。
海外赴任や就職活動にも有効で、英語でビジネスをしたい方には最適ですね。
内容はTOEICのスピーキングテストよりも高難度だと言えるでしょう。
VERSANTのテスト内容
VERSANTの試験は、スピーキングテスト、ライティングテスト、プレイスメントテストの3種類があります。
スピーキングは20分の63問、ライティングは時間制限なしのタイピングで42問、プレイスメントは英語の4技能を図る81問の構成となっています。
採点項目について、スピーキングは「発音」「流暢さ」「語彙」「文章構文」の4項目、
ライティングは「タイピング」「空欄補助」「ディクテーション」「文章再構成」の4項目、
プレイスメントはライティングの項目に加えて「音読」「復唱」「会話」「文の構築」「要約と意見」の合計9項目から採点されます。
VERSANTの受験費用
VERSANTの試験はスピーキング、ライティング、プレイスメントで料金が異なります。
受験料に関する詳しい詳細は下の記事をご覧ください。
VERSANTで測れる英語力
C2、C1(79~69、上位3%):ネイティブレベル
C2、C1クラスになるとネイティブと同等の力を持った超上級者です。
どのトピックでも十分な議論ができ、自分の専門分野では非常に高い能力を発揮できます。
上位3%という狭き門ですが、目標は高く持っておいたほうが良いでしょう。
B2、B1(68~58、上位20%):上級者、ネイティブにもう一歩
B1、B2は細分化するとB1+、B2+と多少の差異はありますが、主に上級者レベルです。
ビジネスシーンでのディベートや問題解決が得意で、グローバルに活躍する人材だと言えるでしょう。
日々のニュースや時事問題にも抵抗がなく、流暢に自分の意見を述べられます。
ただこの能力をキープするには日々の学習が不可欠なので、常に鍛錬をしておかなければなりません。
ちなみに、ビジネスで英語を使用する際のVERSANTの目安は47点なので、初学者の方はまずここを目指すと良いでしょう。
A2、A1(57~47):中級者から初級者
日本人の受験者で最も多くの割合を占めるのが中級者レベルのスコアです。
また平均点は38点と低いように見えますが、英検では準2級レベルという「ザ・中級」。
ビジネスで英語を使いたいのであれば早くこのランクを卒業して、より高いレベルを目指すべきですね。
また日本人の英語学習における大きな特徴が「文法は理解できても会話ができない」こと。
元々のシャイで緊張しいな性格が災いし、座学はできても実際にコミュニケーションを取るとなると大きなハードルを感じてしまうのです。
グローバルに活躍したいのであれば、間違いを恐れずにどんどん殻を破って飛び出していきましょう。
スコア換算表
【参考:VERSANTのスコア目安 日本人平均・海外赴任レベルなど徹底解説】
あくまでこれらの表は目安でしかありません。
しかし目安でも自分のレベルがどのレベルなのか?把握しておく事は、勉強において大事なポイントです。
VERSANTとTOEICの相関度は低い
【VERSANTのスコア目安 日本人平均・海外赴任レベルなど徹底解説】
2枚目の表で分かるように、TOEICのハイスコア=VERSANTのハイスコアではありません。
TOEICで900点前後を取る上級者でも、VERSANTでは35点から70点と大きな振り幅があり、初学者から上級者まで点在しているのが分かりますね。
確かにTOEICはビジネス英語に特化した試験ですが、リスニングとリーディングのみで肝心の会話力は測れません。
VERSANTではTOEICのようにクリアな音声が流れてくるとは限らず、雑音の中での会話を聞き取るシーンもあります。
VERSANTではまさに「生の英語を瞬時に理解する」作業が必須になってくるのです。
徹底的に会話を磨きたいなら、VERSANTを受験しよう
英語学習においては「会話ができるかできないか」で大きな差がついてきます。
この記事の概要をまとめると以下3点になります。
- VERSANTはまだ認知度が低い試験だが、より実践的なトピックで英語力を測れる
- A〜Fまでレベルが細分化されており、客観的に英会話レベルを知ることができる
- TOEICでハイスコアでもVERSANTでハイスコアを取れるとは限らない
TOEICのスピーキングテストでも確かに実力が測れますが、VERSANTではより広範囲なトピックから4技能を測ることができます。
1度でも受験しておくと、就職活動の面談で「VERSANTって何?」と注目してもらえる可能性だってあります。
将来海外に出てビジネスをしたいのであれば、受験していても決して損はありません。
日本の英語資格に飽きてきた方は、ワンランク上のVERSANTを受験してみてはいかがでしょうか。
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